店舗案内

元祖 阪本屋の歴史

江戸時代、現在の大津市膳所(ゼゼ)にかつて膳所藩本多氏の御用料亭「阪本屋」が営業しており古くはシーボルトの旅日記「江戸参府紀行」にも登場いたします。料亭阪本屋は廃藩置県が行われた際、廃城となった膳所城の本丸二重角櫓を譲り受け琵琶湖に面した楼閣を有した事から別名“暎波楼(エイハロウ)”とも呼ばれておりました。

こちらに幼少より奉公していた弊店の初代当主・内田太七が二十代の頃に暖簾分けを受け、販売専門の分店として明治2年(1869年)に東海道と北国海道の合流地点であります現在の「札の辻」の地で開業いたしました。

料亭阪本屋は明治20年頃まで営業していた記録があり、弊店の開業後は本家と並立して営業していました。弊店では本家の正確な創業年が不明なため、分店として暖簾分けを受けた年を創業年とし今日に至ります。

弊店の開業当時、鮒寿司は現在のように一般に商品化されておらず料理屋で食することが主であったため、一般向けに販売を行う県下初めての専門店として「元祖」を名乗り、元祖阪本屋としての営業が始まりました。

明治16年(1883年)には、東京で開催されました日本初の水産博覧会にて県下唯一出店の栄を賜り、明治28年(1895年)京都で開催されました第4回内国勧業博覧会においては褒章を賜りました。

また、明治30年(1897年)第二回水産博覧会の開催に際しては、宮内省より東園・米田両侍従がご来店。供御の膳にご下命いただきました。その後も帝國博覧会など様々な博覧会や品評会にて金牌・銀牌・銅牌等、約百二十余個受領いたしました。

近年では平成15年(2003年)、第42回滋賀県水産物加工品品評会にて農林水産大臣賞を頂戴し、その後の第42回日本農林祭におきまして全国の農林水産大臣賞受賞者の中から優れた物に贈られる会長賞を頂戴いたしました。

店舗は国の登録有形文化財に指定されました。
舟形看板は大津市景観重要広告物に指定されました。

店舗概要

店名元祖阪本屋
住所〒520-0046 滋賀県大津市長等1-5-21
電話番号077-524-2406
営業時間9:00~18:00
定休日日曜日

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